繰り上げ返済とは
繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に、借入額の一部もしくは全額を返済することです。通常の返済では、返済額に利息分も含まれていますが、繰り上げ返済の場合は返済分が全て元金の返済に充てられます。それにより、支払う利息を少なくすることができます。繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。違いをみていきましょう。
 
期間短縮型
「期間短縮型」で繰り上げ返済をした場合は、毎月の返済額等は変わりませんが、返済期間が短くなります。よって、短縮された期間に支払う予定だった利息が軽減されます。同じ時期に同じ金額を繰り上げ返済した場合、利息軽減効果は「返済額軽減型」よりも大きくなります。
 
返済額軽減型
「返済額軽減型」は、返済期間は変わらずに、毎月の返済額を少なくするものです。同額の繰り上げ返済をしたときの利息軽減効果は「期間短縮型」の方が大きくなります。

繰り上げ返済のメリットは金利の負担が減ること

繰り上げ時期が早いほどメリットは大きい
繰上げ返済は借り入れからの時間が早いタイミングで実行すればするほど、そのメリットが大きくなります。例えば、100万円を繰上げ返済する場合、借入から3年後の場合と5年後の場合とでは、3年後の方がメリットが大きくなります。
 
金利が高いほどメリットは大きい
金利が高ければ高いほどメリットが大きくなります。諸費用ローンを組んだ場合、住宅ローンよりも金利が高いのが一般的。その場合、住宅ローンよりも金利が高い諸費用ローンから返していくのが鉄則です。
 
残高が大きいほどメリットは大きい
残高が多いほどメリットが大きくなります。逆にいえば、残高が少ないとメリットは小さくなります。繰り上げ時期が早ければ早いほど残高も多いため、なるべく早い時期に残高が多く残っている状態での繰り上げ返済がお得です。
 
とはいえ、住宅ローンを支払い始めたばかりの頃は、手元資金に余裕がないこともあるので、生活費とのバランスを考えて、無理のない範囲で繰り上げ返済をしていきましょう。