リフォームをする住宅で一番多いのは築20~30年未満の住宅です。
築20年頃になると、水回りにガタがきたり、床や壁の汚れが目立ったりして、案外リフォーム費用がかかるな・・・と思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、築20年目の今のうちに、予算内でリフォームできるところはしておくべきと言えます。
なぜなら、築30年を超えるとリフォーム費用が大きく変わるからです。
ある調査によると、築20~30年未満の住宅リフォームは、半数以上が300~500万円だったのに対し、築30年を超えると半数以上が500万円以上のリフォームを実施したそうです。
今リフォームを「めんどくさいから」、「古いけどまだ使えるから」、という理由だけで怠ってしまうと、10年後にフルリフォームが必要になってとんでもない金額になった・・・!という可能性もあります。
建物の状態をよく保ち、大きな修繕を避けるには、こまめなメンテナンスが必要不可欠です。
このページでは、築20年のリフォームでよくあるケースの費用相場と実際のリフォーム事例、予算が限られている場合に優先させるべきリフォーム箇所をお伝えします。
リフォームと建て替えの費用を比較する際、“今かかる費用”だけでなく、“今後かかる費用”も一緒に考える必要があります。
ここでは「築年数」と「あと何年住むのか」を軸に、リフォームか建て替え、今お得なのはどちらか、と長い目でみて将来的にお得なのはどちらかを解説します。
築20年のリフォーム費用を解説
※内装リフォームは、壁紙クロスの張替えやフローリングの張替え、収納や建具の取り付けなど、リフォーム範囲がまちまちなので、価格の変動が大きいところです。ここでの費用相場は、実際のリフォーム事例を参考にしたものです。
(補足)屋根リフォームが高額になる場合
- 20年間今まで1度も塗装をしていない
- 屋根材自体の耐用年数が15~20年のもの(トタン屋根など)
このような場合は、塗装では修復できず、「重ね葺き(かさねぶき)」や「葺き替え(ふきかえ)」が必要な可能性があります。
重ね葺き(かさねぶき):新しい屋根材を既存のものに重ねる
葺き替え(ふきかえ):下地からまるまる交換
費用としては、「重ね葺き(かさねぶき)」は塗装の約1.5倍、「葺き替え(ふきかえ)」は塗装の約2倍かかります。
下地まで劣化しているのであれば「葺き替え(ふきかえ)」が必要です。信頼できる業者に見てもらいましょう。