コンセントの位置や数が不便で、延長コードを多用しているというお宅も多いもの。

リフォームによってコンセントの増設や位置の変更をすることもできますが、そもそもどういった点に注意してコンセントやスイッチの計画を立てればいいのか紹介します。

「住んでみたらコンセントが足りない」が一番多い

どんな家電をどこに置いて使うか生活をイメージするのが重要

「新築やリフォームのときは、お風呂やキッチンなどの大きな設備にこだわるあまり、電気設備は後回しになりがち。しかし、実際の生活をイメージして、どこにいくつコンセントが必要か考えるのはとても重要なことです。例えば、テレビのそばにはレコーダー、BSチューナー、ゲームなどたくさんの電源が必要ですよね?それを忘れて2口コンセントを1つしか用意しないとなると、延長コードを使わざるを得なくなります」

生活をイメージするのにオススメなのは「家具や家電をリストアップし、間取図に実際に配置してみて、コンセントの位置や個数を固めていく」というやり方だそう。一年を通じて考え、加湿器などの季節家電をどこに置くかまでイメージするのがポイント。
「『いずれ電動アシスト自転車を買うから、玄関で充電できるように……』といったふうに、後から買い足すものまでイメージできると、失敗もなくなるはずです。メーカーが提供しているチェックシートなどがあると便利ですよ」

また、使用電力の多い家電は、キッチンなど1カ所に固まりがち。でも「施工会社のほうで計算して、例えば電力を使う冷蔵庫は回路を分けるなど配慮してくれるので大丈夫です。そこで、より的確に配慮してもらうためにも、事前にしっかりイメージして要望を伝えておきましょう」

(画像提供:パナソニック株式会社エコソリューションズ社)

スイッチ・コンセントの位置は生活動線をイメージして

電灯のスイッチは、「入り口のそば、それもドアノブ側が鉄則」だそう。消灯時でも暗くなりにくく、出入りのときにすぐつけられて……というと当然のようですが、「ドアノブの反対側にスイッチをつけてしまい、開けたときにドアでスイッチが隠れてしまう」とか、「2つ入り口のある部屋で片方にしかスイッチがなく、暗い部屋を横切って点灯する羽目に……」というケースがまれにあるのだとか。確かにどちらも、生活動線をイメージすれば避けられたミスですね。

また、使う人に合わせて位置を決めるのも重要なポイント。

「スイッチは普通床上120cm前後の高さにつけるのですが、お年寄りが使うスイッチの場合は20~30cm低めがオススメ。コンセントも普通は床上25~30cmにつけることが多いんですが、それを15~20cm高めにすることで、腰をかがめる負担を減らしてあげられます」

最新のスイッチ・コンセントはデザインや機能もスゴイ!

高機能なスイッチ・コンセントで生活を安心&便利に

コンセントをリフォームする魅力は、数を増やしたり、を変えたりといったことだけにとどまりません。「壁紙を替えるなら、スイッチやコンセントも壁紙に合うデザインにすると、それだけで家が新しく見えますよ」
なかなか意識されにくいポイントですが、それも実はデザインのバリエーションが増えて、すっかりインテリアになじんでいるおかげなんだとか。


「『すてきだな』と感じる家は、スイッチが内装と調和しているからかもしれません(笑)」

また、足元灯と組み合わせたコンセントやリモコンやタイマーのついたコンセント、USBポート付きでケーブルを直接差して充電ができるコンセントなど、多機能な最新型であっても一般的なコンセントと簡単に取り替えられるものが多いそう。


「こういった商品があることや、手ごろな価格(工事費込みでも数千円~)で簡単に交換できること自体知らない方も多いんです。せっかくリフォームするんですから、ぜひWebサイトを見たり、ショールームに足を運んで、最新の商品もチェックしてみてください」

まとめ

日々の暮らしの中で、「コンセントの数が足りない……」とか、「ここにもコンセント・スイッチがあれば便利なのに」ということは往々にして起こるもの。リフォームを考え始めたら、ぜひコンセントやスイッチまわりで困っていたことがないかもよーく思い出してみてくださいね。