「せっかくリフォームしたのに前より住づらくなった…」
「こんなリフォームになるはずじゃなかったのに…」
リフォームが終わってからこんなこと言いたくありませんね。 リフォームは金額が大きく、工事中はたくさんの人が出入りしてストレスを感じることも多いかと思います。様々な面で苦労し、快適な生活が手に入ると期待して行ったリフォーム、絶対に成功させたいですよね。
一方で、希望通りにリフォームしたのに意外と住みづらかったというケースも少なくありません。今回は、箇所別の失敗事例と、コツを解説いたします。
リビング階段が部屋を圧迫し、狭くなってしまった
リビング階段にする場合、スペースが十分に確保できていないと、無理やり押し込めたような印象になり、狭く居心地が悪く感じます。
お子様とのコミュニケーションを増やすことを目的にリビング階段を作られる方も多くいらっしゃいますが、居心地の悪いリビングはコミュニケーションを減らしてしまうのかもしれません。
窓が大きすぎて視線が気になり、陽射しが暑い
たくさんの光が差し込む、明るい家を目指して窓を大きくしたいと思っていらっしゃる方は窓の位置をしっかりと確認しましょう。窓から見える景色を想像することは難しいと思いますが、ご近所とのトラブルを避けるためにもきちんとシミュレーションしておきましょう。
また、窓を作る方角にも気を配りましょう。南側に大きな窓を作ると部屋の温度が暑くなりすげてしまうことがあります。窓を断熱仕様にするなど工夫をしましょう。
間仕切りを設置したら、奥まで光が差し込まなくなった
光の入り方を事前に考えておくことは非常に大切です。間取り図を見て時間帯によってどこから光が差し込むのか確認しておきましょう。間仕切りを選ぶ際には実物を確認しましょう。
写真だと質感や色合いなどが違って見えることも多いです。後悔しないリフォームにするためには、やはり実際に見て確認しましょう。
大きなシンクは洗いものがしやすく便利ではありますが、その分作業スペースが少なくなってしまい使い勝手が悪いキッチンになってしまいます。キッチンをリフォームする際は実際に使う場面を想像して料理がしやすい配置を意識しましょう。
床材は、空間の雰囲気を作るために非常に大切なものです。しかし場所に合わせて使いやすい床材を選ばないと、せっかくリフォームしたのにかえって使いづらくなってしまいます。
二人でベッドを使用するケースでは、片側からしか入れないようなレイアウトにしてしまうと、すでに一人が就寝している場合などにもう一人が非常に使いづらいベッドになってしまいます。また、片方にしかスペースがないとベッドメイキングの際も大変です。ベッドの両サイドに人が通れるスペースを確保しましょう。通路に収納などを置く際は、扉を開けた時にベッドにぶつからないようにしましょう。
実際に選んだ便器が思ったより大きく、トイレが狭く感じる
ショールームに行って実物を見て選ぶことはとてもよいことです。しかし、ショールームのような広くて開放感のある空間に置かれている時の印象と、住宅のトイレに置いた時の印象は全く異なります。寸法を確認した上で、家のトイレでメジャーなどを使ってシミュレーションしてもると良いでしょう。
内開きの扉は外の空間に影響しないので便利ですが、トイレの扉にはあまり適していません。もともと広くないトイレ空間を扉の開閉スペースでさらに狭くしてしまうと使いづらくなります。
また、トイレの中で人が倒れてしまった際など、扉が開かなくなってしまう恐れもあります。高齢者の方と一緒にお住いの方は注意しましょう。
自分の思い通りの家が本当に使いやすい家とは限りません。要望をヒアリングした上で新たな提案をしてくれる業者に依頼することをお勧めします。ご自身が望んだ通りにリフォームしてもらってもリフォーム後の家が使いづらかったらそのリフォームは失敗です。
なぜそのようなリフォームがしたいのかきちんと確認し、プロの目線からアドバイスをくれるような会社に依頼しましょう。実際に会社に行って直接担当者と話してみることをお勧めします。ヒアリングしているだけで新たな提案をしてこない会社は避けた方が良いでしょう。
リフォームの失敗は、依頼者とリフォーム会社との認識の差によって生まれます。リフォーム会社とコミュニケーションをとり、リフォームを成功させましょう。